グリッドで考える間取り

私の行っている間取り検討法の紹介です。

家探しの過程で、色々と話を聞いている中で自分なりに考えた方法ではあるのですが、ビルダーさんに普通に通じてるんで一般的な考え方なのかもしれません。

ただ、スキップフロア等だとちょっと考え方を替えないとダメかもしれません。

うちはメーターモジュールですとか尺モジュールですっていう言葉をハウスメーカーでは聞きますね。
寸法の1単位を1mにするか3尺(91cm)にするかの違いかと思います。

ちなみにメーターモジュールだから広いですよってアピールするところもありますが、家全体が広くなるわけじゃありません。勘違い無きよう。

私の見聞きした範囲の中では尺モジュールの方が多いのかなと思います。

基本的にこのグリッド単位で間取りを考えましょうってことですね。

当たり前過ぎたらごめんなさい。

HMあたりの規格型住宅はわかりませんけど、注文住宅ならば尺単位じゃなくて30cmとか広げたりすることは可能みたいです。

ですが、とりあえずまずはグリッド単位で考えてみます。

尺モジュール91cm×91cmの四角を1グリッドとして間取りを考えてみます。

この1グリッドは半帖換算ですので、2グリッドで1帖。4グリッドで1坪。と計算できます。

つまり6帖の部屋がほしいのなら、12グリッドの空間を作ればいいわけです。

敷地が決まれば何グリッド置けるのか、どういう配列で置けるのかが計算できますね。

まず最初は間取りを考える前に、家のキャパシティを考えます。

30坪の家には30坪以上の部屋は作れません。まずはその家のサイズにどこまでの部屋が入るのかを把握します。

まずは家のサイズが必要です。

予算、建ぺい率、容積率、北側斜線・道路斜線等の制限、デザインから決まるのかと思います。

そして、各フロアで何グリッドの家を作るのかを決めます。

例えば、総2階正方形のデザインで8×8グリッドの家を作るとします。

8×8で1フロア64グリッド。

2階も同じく64グリッドなので、合計128グリッド

すなわち64帖=32坪=106平米 って感じになります。

この例で考えてみます。

まず1階。一般的な1階リビング・水回りの場合。
64グリッドをどう振り分けていくか。

  • 玄関 4
  • 階段 3
  • トイレ 2
  • お風呂 4
  • 洗面 4

これは最低限必要なサイズでしょうか。
すると、合計は17。残りは47グリッド。

これをすべてLDKとすると、23.5帖のLDKが出来るということです。

逆に言えば、8×8グリッドの家では、23.5帖より大きなLDKは作れないということになります。
厳密に言うと階段下にトイレを設ければもう1グリッドは使えるかな。

で、これ以上大きなLDKを作りたければ、お風呂を2階にする等々考えないといけないってことですね。

で、2階は、階段で3。
64-3=61グリッド
すなわち30.5帖使えるわけです。耐震考えなければ30.5帖のワンルームも出来るかもしれません。

まぁ現実的には階段上がった廊下が2グリッド。トイレ2グリッドは最低いるとして、残り57。
これを3部屋に分けるとすると、19グリッド。8帖の部屋+1.5帖の押入れが3部屋作れることとなります。

これが家のキャパシティ。

家の形や配置の制約でこれ以上廊下が必要だったりしますが、これ以上の部屋は無理ということです。

家全体の大きさを広げるか、小屋裏、地下室等を作るかしないとダメということになります。

で、実際には配置がとても大事なので、この各部屋の大きさを8x8のマス目の上にうまく配置していく必要があるわけです。

また、各必要グリッドの形も決まっているものがあります。

たとえばお風呂4グリッドは1×4っていう形だとおそらく出来ませんし、出来ても相当使いづらそうです。普通は2×2ですよね。

同様に洗面の4は2×2だし。LDKだってある程度形は限られます。

で、私はエクセルやパワポなんかでパーツを置いたり動かしたりして考えますが、嫁はアナログ人間だから無理ってことなので印刷してパズルのように並べて悩んでます。

こんな感じです。これは8×8の正方形の例じゃないですけど。

で、ただはめ込めばOKじゃありません。

当たり前ですが、階段だけは位置を合わせないといけません。
1階と同じ位置にします。これがまた厄介だったりします。

で、加えて壁の位置も大事。

上の図は壁を書いてませんが、これに壁(扉、窓)を考えていく必要があります。

2×4系の建物の場合、壁で強度を保ちます。
構造上必要な壁を耐力壁というらしい。
その壁が入らないと強度が落ちていく。
2階なら1階と2階同じ位置に壁がある方がいいらしい。
ニッチとか扉、引き戸の袋部分、窓がある壁は耐力壁にはならない。
壁は取れない間でも下がり壁にできれば多少はいいらしい。
等々なルールがあるみたい。

また、耐力壁でも引き戸を外付けにしてしまうという方法もあるらしいです。
その分出っ張るとのことですけどね。

どうしてもニッチを入れたいとかの場合は、ある壁だけ高耐力の石膏ボードを入れたりすることで対応できるとのことですが、私の今のビルダーさんはバランスが悪くなるからお勧めしかねるとのことでした。

こういう姿勢は今のビルダーさんの気に入っている部分です。

まぁ壁の数がどうかとかは我々にはわかりにくいので、最初は好みのままに。

その後詰めていく上では設計士さんに聞いた方がいいでしょう。

私の場合、このラインは4グリッド以上あけちゃダメとか、このラインは最低3グリッドは耐力壁がいるとか、そういったアドバイスを頂いて検討しています。耐震等級3は譲りたくないので、特に耐力壁の制約が多くて窓の位置も含めて結構苦労してます。

あと、水回りを上下合わせておくと、配管が楽になるとか。

お風呂の下の部屋は天井を高くしにくいとか。

そういったいろいろな制約もあるので、プランを詰めて行く時には、ご自分のハウスメーカーの設計士に聞いてみてください。

会社ごとの基準もあるかもしれません。

と、かなり厄介な作業ですが、楽しめる人はいいかもしれません。

このように作った案を元に、設計士さんと話してます。

あとは、微調整で、半グリッドや1/3グリッド動かしたり、そこらへんは設計士さんと相談でしょうか。

リアルタイムな話題では、ちょうどいま玄関をちょっと凹ますなんてことをやってたりします。

と、簡単に紹介してみましたが、とりあえず最初のプランを検討する上でも、その後の間取り検討でもそれなりに使えるかと思います。

設計士に全部お任せよりは、早く進められるんじゃないでしょうかね。

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