全館空調は贅沢品?

この記事に、少し違和感を覚えました。

一時期ブームだった“全館空調の家”→大工さんに聞くと「普通のエアコンに戻る家も多い」という意外な理由(DIY-FUFU) - エキスパート - Yahoo!ニュース
家中どこでも快適、という魔法の言葉「廊下もトイレも冬暖かく、夏涼しい」「エアコン一台で家中をカバー」。 そんな魔法のようなキャッチコピーで、大手ハウスメーカーを中心に一時期爆発的なブームとなったのが“

DIYが趣味の方による記事のようで、住宅の専門家が書いたものではなさそうです。
そのため本来であれば深く気にしなくてもよい内容かもしれませんが、Yahooニュースに掲載されることで多くの人の目に触れ、誤解を生みやすい点は気になるところです。


全館空調の維持費が高い?

記事では、機器の修理や交換に100万円単位の費用がかかると書かれています。

ただ、内容を見る限り、これは「全館空調」という考え方そのものではなく、天井埋め込み型の専用エアコン(いわゆる一体型全館空調設備)を使っていることによる問題のように思えます。

つまり、空調方式の話ではなく「採用した設備の話」であり、それをひとまとめに「全館空調」と表現してしまっている点に違和感があります。

高断熱・高気密住宅で、一般的な壁掛けエアコンを使って家全体を空調するケースでは、同様の高額修理が必ず発生するわけではありません。


換気バランスが崩れる?

エアコンの話題なのに「換気バランスが崩れる」という指摘が出てきて、最初は少し不思議に感じました。

調べてみると、昔の全館空調は、冷暖房と換気を一体で行う方式が多かったようです。
その場合、空調設備の調整や不具合が、そのまま換気量や換気バランスに影響してしまいます。

つまり、この記事で語られている「全館空調」とは、かなり以前の換気一体型の全館空調システムを指している可能性が高く、現在主流となっている「空調と換気を分けて考える全館空調的な運用」とは、前提が大きく異なります。

それにもかかわらず、過去の方式と現在の考え方を区別せずに「全館空調はやめたほうがいい」と読める書き方になっている点は、少々乱暴に感じました。

しかも、なぜか大工さんの言葉だそうです。記事の責任を大工さんに押し付けているのでしょうか?


この記事をそのまま受け取って、

「1台のエアコンで家全体を空調するなんてやめたほうがいい」
「全館空調は危険だ」

と考える人が増えてしまわないか、少し心配になります。

全館空調が問題なのではなく、どんな方式・どんな設備を選ぶかが重要であり、
そこを切り分けて説明しないと、誤解を招いてしまうのではないでしょうか。

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雑記
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